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Mischievousの発音 [発音・綴り]

以前H, hの読み方でリンクしたBBCのビデオクリップでは、hの発音のほかにmischievous(いたずら好きな)の発音も取り上げられていました。
普通の発音の
スチヴァス
に対して、
ミスチーヴィアス
のように言う人がかなりいるということです。
面白い現象ですけれども、日本の中学生・高校生にはあまり関係ないと思い、忘れていました。
すると先日高校生の生徒さんが入試問題に出てきたこの単語をミスヴィアスと読むではありませんか。
もしかしたらこのつづりにはそのような読みを誘発する何かがあるのでしょうか。
何かもっともらしい説明を考えついたらまた書きたいと思います。

以下はこの問題に言及のあるネット上の記事。

Mischievous or mischievious? | OxfordWords blog
OEDの説明が紹介されています。
-eevuhssで韻を踏むのがmischievousとgrievousぐらいしかないのに対して、-eeviousならばdevious, previousなどがあるためにこうなったのではないか、という内容です。
これはたしかに自然な考えですが、調べてみると、-eeviousにしても一般的な単語で韻を踏むものはあまりなく、「より普通」と言えるかどうかは疑問です。
mischieviousのつづりは16世紀から存在し、第2音節に強勢を置く発音は1700年ごろまで一般的だったとあります。

John Wells’s phonetic blog: being mischievious
ロングマン発音辞典のpronunciation preference pollの図表を見ることができます。

Dialect Survey Results
アメリカでの分布。
とくに地域差はないように見えます。

Language Changes Especially Common in American Folk Speech | Dictionary of American Regional English
8. Epenthesisのところにmischiev(i)ous, griev(i)ous, hein(i)ousが挙がっています。

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